2013年9月27日金曜日

派遣テクニシャンの給与水準(待遇)

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バイオ関連の派遣が近頃盛んですが、それで雇われてるテクさんの境遇はなかなかつらいものがあります。

派遣社員は本来フレキシブルな勤務体系、職場を比較的自由に選べるなどのメリットがあるはずなのだが、
実際は、雇用者のメリットばかりが重きを置かれ、被雇用者はその割を食っているのが実態です。
あんまり人材派遣について考えたことがなかったのでちょっと驚きでした。

ちょっと前に聞いた話ですが、
某研究所では現在、組織が急激に肥大したために、大量のポスドクとテクニシャンが新規に雇用されました。
人づてでそんなに大量の人員を急遽採用することはほぼ不可能なため、研究費が獲得できると、派遣会社に依頼するわけです。

当たり前の話ですが、直接雇用ではないため、派遣会社に中間マージンを抜かれた額がポスドクやテクさんに支払われるわけです。(もちろん、研究所側も割高な額を支払います。)

で、テクさんの給料がいくらかというと、2年目で月収20万円ほどだそうです。ボーナスがないので、新人社員よりも安くなってしまうそうです。ボスがちょっとダメな人らしく派遣会社に行き先を変えて欲しいと一年前から要請していたにもかかわらず、まったく無視されてしまい契約を自動継続されてしまったそうです。なすがままです。

ちなみに、大卒3年目(2年間研究経験あり)のテクニシャンが大学で雇われた場合、時給1650円ぐらい、週40時間で年収330万円(休日を計算にいれていないが。。)になるそうです。

派遣会社にとって無用のトラブルを起こす必要はないわけですね。
被雇用者側にほとんどメリットがなくて、派遣会社がこれからも繁栄するわけがないのですから、業界の人もなんとかすべきでしょうね。

ジョブセンス みたいな人材紹介サイトが研究業界でもできれば、このような継続的な搾取みたいなことはおこらないのでしょうが。
(ジョブセンスの場合、マッチングサイトなので、採用された時のみに成功報酬を雇用者がジョブセンス側に支払う形式である。ほとんど、企業側にアプローチする営業部隊を持つ必要がないため、この方式が成り立つ。派遣会社の場合、企業や研究所とのコネクションが極めて大切なため、どうしても中間搾取をし続けなければならないという側面はある。)

ただ、職種が特殊なため、是正されるには時間がかかるでしょう。
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