2012年11月15日木曜日

井原西鶴 日本永代蔵

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最近気になる言葉を集めてみている。


始末(倹約)十両、儲け百両、見切り千両、無欲萬両


すきな言葉である。
現代社会に置き換えてみると

始末 10両 サラリーマン 倹約しないと貯金は増えません。

儲け100両 これは企業経営者、もうけるのがうまいと一財産

見切り1000両 これは投資家ですね。ウォーレンバフェットみたいに何兆円も資産を築ける

無欲万両 スティーブジョブズかな。彼は後のほうは金銭的欲で製品を作っていませんでした。宇宙に衝撃を与えるんだと。
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2012年11月13日火曜日

Natureやりとりまとめ

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Nature に投稿してアクセプトされる。
まあこれは夢見たいな話ですが、
研究者になったからには一度は経験していみたいことです。

実際にアクセプトされるといろんな事がうまく回り始めます(少なくとも研究者のキャリアはね)。

では、Natureに投稿してアクセプトされるまでをちょっと書いてみましょう。
PNASやりとりまとめがよく見られているようなので調子にのってNature編を書いてみました。)

Natureという雑誌は特別視されがちですが、
実際はその辺の雑誌とほとんど変わりません。
少なくともPNASの方が形式的にはいろいろとめんどくさいです。
ただし、Natureの場合、査読者が大変めんどくさくなります。普段つっこまれないような点を突っ込んだりしてきます。

論文を書き上げて、美しい図を作ってJPEGにして。。。
(Figure 1 何々 et al., 2012 と図の下に書いてJPEGにします。)

投稿のサイトに行ってwordの文章と図のファイルをちまちまとアップロードします。
Cover letter を気合いをいれて書きましょう。
案外エディターはそれしか読んでいません。

アップロードするとサイトが勝手に一つのファイルにマージしてくれます。
(ほんとに普通の雑誌と変わらないんだから!)

投稿したら、普通に確認のメールが来ます。サイエンス誌と違い、全ての著者に確認のメールは行きません(2011年現在、その後は投稿していないので知りません)。

一週間ぐらい音沙汰がありません。
(これは良い兆候です。とりあえず、エディター達のミーティングには回っていると思われます。)

エディターはそれぞれ専門分野があって、送られてくる段階で自分で最初のフィルターにかけます。これに通らないと、論文は投稿してから2日ぐらいでリジェクトされます。
ほんとに冷たいメールが帰ってきます。
こんなときは素直に他の雑誌に再投稿したほうが良いかもしれません。
このフィルターを無事すり抜けた優秀な原稿はエディター達のミーティングにまわってチーフエディターみたいな人がレビューにまわすかどうか決定するようです。

だから、1週間ぐらい音沙汰がないとレビューにまわされた可能性が高いのです。
レビューに回ったらエディターからそのお知らせはあります。

ちなみに、疑問に思った事はどんどんエディターに丁寧に聞きましょう。
彼らはちゃんと答えてくれます。
決して嫌われたりはしません。(それでリジェクトされたりはしません。)
彼らは忙しいので無視されることはあります。
そのときはちょっと時間をおいてメールしてみましょう。

Nature になると非常に政治的で、レビュワーはわざとゆっくりとレビューを行ったりもします。
その間に自分たちの成果を他のところに投稿したりもします。
私は実際に一回目のレビューが帰ってくるのに2ヶ月もかかりました(涙)。
(Natureって速報誌といっているのにどういうことなんだよ〜)

アクセプトされるまでに約9ヶ月。
結構やきもきします。(Natureって速報誌なんだよな。)
手違いかどうか、危うく最後のレビュー(3回目)に回った日付をsubmitted の日付として出版されるところでした。これだと3ヶ月でアクセプトされたことになります。

3人のレビュワーから厳しいコメントをいただきましたが、あまり悲観的にならずにひとつひとつ丁寧に返答していきました。
レビュワーも人の子です。すごいものはすごいと理解してくれます。
一人でもかたくなに載せられないといわれると普通はアクセプトされません。
ある意味、変な世界です。(レビュワーが間違っているかもしれないのにね)
ほんとにおかしな事を言っていると確信したらちゃんと抗議しましょう。
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2012年11月7日水曜日

PubMedの超簡単使い方

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PubMedの使い方を簡単に書いてみる。

フィールドに
Steinman RM[au]
と人名で検索
[au]は人名であることを指定するタグ

Science[ta] 
雑誌名で検索

2012[dp]
出版年度で検索

だいたいこの3つでなんでも検索できるけどね〜
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科学報道は本当に難しい。

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科学報道の難しさはよくわかります。

科学の世界では得られた成果を国際ジャーナル(NatureやScienceみたいな)に発表するために編集部に原稿を投稿します。
編集部はおもしろそうだなと思ったらこれをレフリーと呼ばれる専門家に送って評価をしてもらいます。

たまにこりゃおかしいだろという論文がレフリーをすり抜けてアクセプトされたりする光景を何度か見てきました。
思うに、専門家ですら最先端の研究成果を評価することは結構難しかったりします。
また、ちょとだけ専門からずれていたりするととたんに難しくなったりもします。
人間社会ですからレフリー自体が微妙な人だったりもします。
(研究成果がすばらしいのではなく、他人のふんどしで成果を上げてきた人を何人も知っています)

結局その成果がすごかったかどうかは後世のひとがそれをどう評価して自分の論文で引用するかをみるのが一番です。
最近ではGoogle schalor で簡単に引用件数を調べることが出来るようになっているので(昔は引用件数を調べるのに特殊なデータベースにアクセスできなければなりませんでした。)、ちょっとそれを見て判断するのが一番です。あやしかったり、クオリティーの低い論文はびっくりするほど引用されていません。




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2012年11月5日月曜日

科学報道の限界

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森口尚史さんのiPS細胞の世界初の臨床応用が捏造だったとマスコミを賑わせてちょっとたちました。Nature誌が日本の科学ジャーナリズムが”終わってる”と誌面で取り上げてネット上で話題になっています。現場の科学者をやっていると、何でこんな事が起こるのかよくわかるのです。

まずプレス発表の概略。
論文がいい雑誌にアクセプトされるとプレス発表を行います。内容を簡単にA4一枚ぐらいに書いて、大学のcheckをうけてプレスに投げます。すると、2,3社からコンタクトがあってそれぞれ2,3時間記者のひとと研究について話します。いつも感じるのはこりゃだめだということです。記者のひとは文系の人が多くて理系でも修士卒です。博士号をもっているから研究がわかるとは全く思っていませんが、日本の新聞社の科学部のやる気はそんなものでしょう。

やはり、きちんと素人の読者に伝えるためには新聞社の記者もその研究を完璧に理解して咀嚼して記事を書く必要があるでしょう。

どれだけの科学部記者が多岐にわたる分野の科学を理解しているでしょう。記者さんは少なくとも毎号でるNatureやScienceを全部読みこなして(輪読でもする?)、研究者と渡り合えるぐらいのプロ意識が必要なのでしょう。



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