2013年9月21日土曜日

サイエンスカフェ:「科学者ではない」について思うところ

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サイエンスカフェ:「科学者ではない」
最近、取材で「私たちのことを理解してくれているようですね」と複数の研究者から言われた。「科学者としての立場や思考回路を分かっている」という意味だと解釈したが、内心、「これはまずい」と感じている。
 アレルギー体質に苦しんだ根源を知りたくてサイエンスを扱う現在の科学環境部を希望、東京と大阪で勤務して11年になる。しかし学生時代、文学部哲学科社会学専攻だった私にとって、当初は取材対象者の言葉が「宇宙語」にしか聞こえなかった。科学的な内容より「理系の研究者とはなぜ、こんな考え方、表現をするのか」と理解不能な日々が続いた。だが、やがて「科学者とはこんなもの」と自分の中で折り合いをつけ、取材するようになる。そこに慢心がなかったか。
 科学記者は、科学者ではない。その他の分野でも同じことだが、「あなたの言っていることは、あなた以外の世界では通用しませんよ」と指摘することも、私たちの重要な役割だと思う。そのことを改めて肝に銘じ、今後も仕事を続けたい。【江口一】毎日jpより引用
この記者にはプロ意識がないのだろうか?
科学者は伝える事がメインの仕事ではないのだ。
極論を言えば、素人に伝わらなくてもいいのだ。
研究者が報道発表したがるのは、自己顕示欲もあるだろうが、ほぼ実績のひとつになるからに過ぎない。
しかし、実際の研究費申請で、報道されたからといってそんなに有利にはならないのだ。つまり、報道していただいてもそれほどメリットがあるというわけではない。

本当にすごい研究は専門家にも伝わらないのだから。

この記者が忘れていることは、
科学記者は伝えることについてプロであるべきであるということだ。

それにもかかわらず、科学者に「あなたの言っていることは、あなた以外の世界では通用しませんよ」と指摘することも、私たちの重要な役割だと思う。というトンデモな勘違いをしているのだ。

だいたい文学部哲学科の人間が科学部を希望するなと思う。
してもいいが、素人の取材ほど迷惑なことはない。
ということを頭にいれて取材活動をするべきでしょ。

伝える人間(新聞記者)がサイエンスについて無知でいいわけがない。研究者より幅広く論文を読むべきだし(もちろん、伝える側としての観点で)、Nature、Science、Cell誌ぐらい毎週読んでから取材に来いといつも思う。
読者と同じで素人感覚で取材に来てはだめでしょ。

そんな素人記者を真面目に相手する人がいるのでしょうか?


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