サイエンスに長年埋没していると、
ふと、これは俺がやらなくても誰かがやっちまうんだから、
何を一生懸命やってるんだろうと思ってしまう。
きっとそれはそうなんだろう。
アインシュタインがいなくても相対性理論は生まれただろう。
ほとんどの重要な発見は遅かれ速かれ誰かにされてしまう。
これは科学の宿命だろう。
結局、科学者になって幸せかどうかはそのプロセスをいかに楽しめるかということだと思う。
結果はしょせん結果なのだ。
将来不安もあるだろう。
研究が難しくて暗礁に乗り上げてしまうこともある。
ただ、プロセスを楽しめているなら、
それは科学者に向いているということだ。
