本多静六の本は数十年前の本にも関わらず、非常に役に立ちます。
蓄財の基本は何も変わっていないということでしょう。
ドストエフスキーは「貨幣とは鋳造された自由である」と述べました。
本多静六は
人生の最大幸福は職業の道楽化にある。と述べています。
富も、名誉も、美衣美食も、
職業道楽の愉快さには比すべくもない。
自然科学の研究というものは道楽であり、
決して今すぐに利益をもたらす物ではありません。
つまり科学者のキャリアは常に危機にさらされていると言えます。
(利益を生み出さないものは資本主義の世の中において危うい立場に追いやられがちです)
職業を道楽化するためには、本来、やりたい事をやりたいように実行しなければなりません。
これを保証するのは経済的独立でしょう。
本多静六の言葉を引用しておきます。
金儲けは理屈でなくて、実際である。
計画でなくて、努力である。
予算でなくて、結果である。
その秘伝はとなると、
やっぱり根本的な心構えの問題となる。
金というものは重宝なものだ。
ところが、世の中には、
往々間違った考えにとらわれて、
この人生に最も大切な金を
頭から否定してかかる手合いがある。
投資の第一条件は安全確実である。
しかしながら、絶対安全をのみ期していては、
いかなる投資にも、手も足も出ない。
だから、絶対安全から比較的安全、
というところまで歩み寄らねばならぬ。
人生の最大幸福は職業の道楽化にある。
富も、名誉も、美衣美食も、
職業道楽の愉快さには比すべくもない。

