2013年10月3日木曜日

研究者は職に困ったら沖縄を目指せ

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世の中は全て需要と供給のバランスで成り立っています。
見事に物語っているものとしては株価があります。
欲しい人がもういらない人より多いと、株価が上昇します。
短期的な株価の変動は全てこの需要と供給のバランスで成り立っています。

例えば、不景気でも、その企業が買収合戦に巻き込まれれば、株が大量に買われて、株価は暴騰します。

さて、
なかなか見つからない研究職のポストも需要と供給のバランスの崩れたところでは豊富に存在します。
極端に応募が少ない場合、応募者の能力はあまり問われなくなります。

では、現在の日本でそのバランスが崩れたところはどこでしょうか?



沖縄です。



OISTです(沖縄科学技術大学院大学のことですね)。


というのも、OISTは全く政治的な理由で沖縄に設立されました。
沖縄振興というやつです。
(当時の大臣は尾見さんというひとです。
科学技術に造詣の深い科学者からは結構評判の良かった大臣です。
民主党が大勝ちした時に落選してしまいましたが。)

しかもアクセスが非常に悪い恩納村という場所です。
那覇から1〜2時間かかります。

しかも、当初は生命科学を主に研究するという趣旨で始まったと思います。
だから、実験系の研究室が結構あります。

実験屋のひとにとってはちょっとぞっとしますね。

装置の修理とかは結構大変らしいです。壊れるとなかなか直せない。
きてもらうのに時間がかかるなどなど。。。

また、なんだかんだ言っても、皆、便利な都会が大好きです。
家庭を持っている人だと子供の教育の問題もあります。

そんなこんなで、あんまり人気がありません。
活躍している研究者は、本土で退官した有名研究者や、
海外からも職をみつけあぐねた人がOISTで職をゲットしています。


勿論、当初は政府の肝いりだったので多くの有名研究室の支店がありますから、良い研究もできるかもしれません。

また、高価な最新鋭の装置もたくさんあります。

OISTは内閣府直轄のプロジェクトなので予算が潤沢です。
文科省内の予算の取り合いに巻き込まれることはありません。

でも、やっぱり、みんなと都会が好きなんですよね。
きれいな海は一ヶ月もいれば飽きてしまいますし。

で、何が言いたかったかというと、OISTは人気がないので、職がたくさんあります。
しかも、給料もめちゃくちゃ良いそうです。
(学長にいたっては年収6000万円だそうです!ここはシンガポールか!)

需要と供給、研究職経済のお話でした。

あっ!ちなみに、これは研究者に限っての話でした。
沖縄の失業率は半端ないですからね。
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