2013年11月15日金曜日

研究者として生き抜くために(逆張りのすすめ)

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逆張りのすすめを書きたい。

世の中、あっちへ振れればこっちに戻る。
行きつ戻りつしている。

ちょうど一年前、日本は不景気のまっただ中、
日経平均株価も8000円から9000円台という悲惨なものだった。

そのとき、僕は、下がってもしれてるだろうと、全財産を株券にかえた。
別に確信があったわけではない、ただいつもやるように逆張りしたのだ。

貨幣だって日本という国の信用の上にたっているだけだ、
別に、企業の価値・信用の上にたっている株とたいした違いはない。

認識の問題なのだから。

現在、日経平均株価は15000円、まあ儲かった。

研究だってそうだ、ブームの研究はそう続かない。
誰も見向きもしないところから次の芽は出てくる。

応用研究が大切だと応用研究ばかりに予算がついた後、数年するとやっぱり基礎研究が大切なんだと巻き返しが起こる。
本質的にはどっちも大切なんだから、そりゃどっちかに偏れば、振り子のように次は逆に行ってバランスを取るようになる。

別の例だが、
アカデミアのキャリアを心配している向きには、次のように考える事をお勧めする。

これだけ、アカデミアのキャリアの不遇が新聞報道されれば、優秀な学生はそのキャリアパスを選ばないだろう。
(いわゆるポスドク問題の影響だ。)

でも、これだけ騒がれたおかげで、この世代は真空地帯である。
優秀な同世代の研究者と競争する必要はない。

自然とアカデミアのポストを穫る事が容易になるだろう。

結局、人が群がるところ、何かのブームは遠目で見て、自分の感性を信じて”正しい”行動ができれば、道は開けるのだと思う。
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