人の行く裏道に道あり花の山
という格言がある。
日本では、人と違う道をとることが非常に難しい。
科学者になるということは、”普通の人”とは異なるキャリアパスを通ることになる。
修士まで来た学生はそれに恐れおののいてなんとか就職しようとする。その結果博士課程に進むのはモチベーションのものすごく高い学生か、就職したくないから(できない?)まだいますという両極端になっている。
アカデミアで生き残るのはそんなに大変だろうか?
たぶん答えはNoである。
NatureやScienceを賑やかすような素晴らしいサイエンスをするのは大変である。しかし、日本のように閉じたアカデミアで生き残ることはそんなに難しくないと思う。まわりの教授や准教授の人たちを見渡してみて、将来の自分が乗り越えられないと思うか冷静に考えてみるとよいかもしれない。だからそんなツマラナイことに汲々とせず、難しいことに挑戦するべきなのである。
結局、任期制では将来が不安、これからどうなるのだろう、とかいった恐怖心がつまらないほうに舵をきらせる。
ではどうしたらこの”一見”リスクだらけのアカデミアでそういった恐怖への耐性を獲得出来るだろう。
それは場数を踏んでリスクに慣れることである。どんどんリスクに挑戦してリスクをとって、それに慣れて、あとはリスクの取り方を研究するだけである。これが出来れば怖いものはなくなる。

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