2012年1月21日土曜日

円城塔のポスドクからポストポスドクへ

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芥川賞をとった円城塔のエッセイが話題になっています。
日本物理学会誌に2008年にのったポスドク問題についての彼の所見です。

さすが小説家だけあって文章、構成が非常に見事であり、心にずしりと響きます。

アカデミアの世界は間違いなくシビアな世界です。
任期はあるし、業績をあげなければならないプレシャーもあります。

雇われているという感覚を捨てるべきで、自分は個人事業主であると考えている必要があります。つまり、そもそも将来の保証なんかだれもしていないわけで。
しかし、多くの研究者は大学院まで学生としてぬくぬくとして生きてきて、いきなり、こんなシビアな世界に出されるわけですから、大変な目に遭う訳です。

という訳で、こんだけアカデミアはシビアな世界だと喧伝されるほうが将来的には、アカデミアにとってはいいのでしょう。(覚悟をした人だけがあつまってきますから)

これくらいたくましくなきゃ(別記事 Bad project に飛びます)
アカデミアでの学生/ポスドクのつらさは世界共通です。
日本で問題なのはキャリアの固定化であり、いったんその道に入ってしまうと転職が非常に難しい事です。USではポスドクで自分に才能がないとわかったひとは転職していきます。Natureなどのジャーナルのエディターはポスドク崩れが多いですもんね。

サイエンスの才能の無いやつに俺たちの運命は握られてると

超有名サイエンティストがいっていました。

 円城塔の芥川賞受賞作

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