2014年2月12日水曜日

インパクトを考えて研究する

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インパクトを考えて研究すること。
これって結構大切です。

アカデミアの雰囲気としては、そのような不純な動機で研究するなんてとんでもないといった感じかもしれませんが。

でも、今時、社会にインパクトを与えられない研究は淘汰されていくと思います。
すでに助教のポジションはパーマネントではありませんし。(ほとんどの大学でそうです。)
自分の趣味的研究だけを永遠と行うことなどできない環境になってきています。
万年助手(今の助教)みたいな人は存在することができなくなります。

問題意識のない研究を何十年も情熱を維持して続けることなどそもそもできないわけで、
趣味的研究を行ってきてなんの成果もださない研究者は象牙の塔にこもって孤高をきどっているだけにすぎません。

何も実学指向の研究をせよとJSTみたいにつまらないことをいう気はありません。
基礎研究の方が将来的には大きな果実を生みます。これはあきらか。

インパクトを世界に与える研究をすべきだと。
インパクトとはなにかと問われるなら、せめてNatureやScienceに論文を出版できるような研究をすべきだと思います。

人は弱い生き物なのかともすれば、易きに流れます。
自分が取り組んでいる研究が、つまらないことだと途中で気づいたとき、すぐにそれをやめて他に取り組むということは普通の人はできません。
なんとか面白い点はないかとその周辺をウロウロします。
でも、面白くないものは面白くないと気づかねばなりません。
それほど、我々に与えられた時間は多くないのです。

面白くない研究をずるずると引きずって、キャリアをつぶしているポスドクをたくさん見てきました。

そういったときに、俯瞰的に自分の研究を見る必要があります。
自分の研究ははたしてインパクトがあるのだろうかと。
そこで行動できるかどうかが研究者としての生死を分けるのだと思います。
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