2011年12月26日月曜日

科学者のキャリアパス1

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この記事では科学・研究業界に詳しくない方に
科学者のキャリアパスについて紹介したいと思います。

企業で働いている方にはアカデミアについての理解が本当に難しいようです。
そこでここでは、
研究者のキャリアパスや
もっと基本的なところでいうと「どうやって食べてるの?」
という疑問など(これはうちの姉に実際聞かれた)に答えたいと思います。
(もしかしたら、こういう情報があれば、
基礎科学の世界に来る優秀な若者が増えるかもしれないという
淡い期待もあります。)

研究の世界で食べていこうと思ったら、
かなり自立的・積極的に動けるようになる必要があります。
これはかなり、重要なポイントで、自分で物事を考えられる自立的な人は研究者として間違いなく一定の成功おさめると思います。

こういった人にとってポスドク問題は作られたストーリー、"ネタ”に聞こえるでしょう。
ポスドク問題で困っている人を私のまわりでほとんど見たことはありません。
たまに見かける高齢ポスドクの人たちは、
決まって実験をしない、やる気がない(例えば午後4時には帰宅)などの問題があります。
こういった人に職がないのは企業でもおなじでしょ?

やる気があって、人並みにコミュニケーション能力があり(そんなに必要ありません)、努力するひとはたいてい、すばらしい仕事をして、その成果をよいジャーナルに載せて次のポジションを見つけています。

博士号を取得して大学院卒業したばかりの人は、普通ポスドクになります。
ポスドクとは研究だけに専念する研究員のことです。
仕事は研究、そしてその成果をまとめて論文を書くことです。
実は、夢のような仕事な訳です。
任期が2〜3年で短い、だから不安定だと不満をいいますが、2、3年経って誰からも評価されない仕事しかできなければ、それは問題でしょ?
評価されれば、誰かが喜んで雇ってくれます。
優秀な人はそんなにいないんですから。(どこの世界でもおなじです)

次回に続く。
科学者のキャリアパス2



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