2014年3月31日月曜日

研究費を獲る=それは期待を売ること

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科学研究を続けていく上で最も難しいことのひとつは、
研究費を獲得しつづけることだ。

持続的に良い研究をしようとすると、
どうしても持続的に研究費を得る必要がある。


例えば、研究の現場ではポスドクと呼ばれる研究者を雇用する。
テクニシャンを雇いたいときもある。

クオリティの高い研究を遂行しようと思えば、
こういった人材を5年単位で持続的に雇用する必要がある。

それには、研究費が必要だ。

ではどうやれば持続的に研究費を獲得し続けることができるだろう。

投資をしていてつくづく思うのは、人は「期待」にものすごく弱い。
大きな可能性がちらつくと、現在の価値を無視して過剰な株価まで買い上がってしまう。
この心理は、万国共通、人類が共有している本能だろう。

では、研究費を獲るにはどうすれば良いのだろうか?
期待を売ることだろう。
自分たちの研究がどれほど素晴らしい成果を生み出すのかを
審査委員に納得させるのだ。

自分がおこなっている研究ですらある必要はない。
同じ分野で素晴らしい進展があればそれをうまく使うことだろう。

多くの研究者の申請書のひどさ、プレゼンテーションのひどさはこれを理解していないからだろう。
説得力はあるがつまらない話、話はいいけど嘘くさい計画、それでは研究費はとれない。

期待と説得力このふたつをよく理解してプレゼンする必要がある。


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