2014年3月20日木曜日
1100兆円の国債をどうやって返すか?
日本は1100兆円を超える国債を抱えている訳です。
これをどうやって返すのか?
で、現状把握すると、利率加重平均は
1.19%
http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/2303zandaka04.pdf
今借りている借金の平均利率をしめしています。
黒田日銀総裁は2%のインフレを目指すと言っています。
つまりもし、2%のインフレを達成することができると、
過去分の借金については、0.8%ずつ減価していくことができるということです。
もし、インフレ率が2%を超えて伸び続ければ、この利ざやはどんどん
広がっていきます。
そうすれば自動的に国の借金はなくなってしまう!
もちろんそんなにはうまくいかないでしょうが。
インフレ政策は、多くの国民は気づかないため(実態をうまく理解できない)、政治的な抵抗が少ない(ハイパーインフレでは暴動が起きますが、中程度のインフレでは政府が悪いとは思わない。)。
消費税を上げるのには政治的には四苦八苦ですが、インフレにするだけなら、貨幣の減価をすればよいので政治的に簡単。
しかも、借金が莫大なので、効果が大きい。
1000兆円ならインフレ率が2%で(実質的に、2%−1.19%=0.8%)、8兆円の返済をしたことと同じです。
5%から8%への消費税率上昇による増税効果は約5兆円らしいので、
インフレ2%はよっぽど効果があります。
http://www.asahi.com/politics/update/1001/TKY201310010015.html
もちろん、国民の財布から、現金が抜かれていることは税金と同じですが。